住まいのコラム

札幌ではどうやるの?知っておきたい地鎮祭の基礎知識

2019.11.26

「地鎮祭」はマイホーム建築の第一歩です。

人生に一度、経験するかしないかという方がほとんどではないでしょうか?

今回は、札幌で「地鎮祭」を行うための準備や費用など、基礎知識をご紹介します!

 

そもそも地鎮祭ってどんなもの?

「地鎮祭」は、家の建築工事が始まる前に行う儀式です。

「じちんさい」もしくは「とこしずめのまつり」と読みます。

日本では、昔から「八百万(やおよろず)の神」という言葉があり、自然界のあらゆるものに神が宿っていると信じられてきました。

地鎮祭は、土地を守る神である「産土神(うぶすなのかみ)」にその土地を利用することを承諾してもらい、建築工事の安全を祈願するために行います。

その歴史は飛鳥時代まで遡り、最も古い記録は日本書紀だといわれていますが、実際に建築儀礼として広く普及したのは江戸時代後期と考えられています。

地鎮祭とは、日本に古くから伝わる「建築のはじめの一歩」なのです。

 

いつ何をどうする?札幌で地鎮祭を行う際の注意点

それでは、札幌の地鎮祭はどのように行われるのでしょうか?

 

いつがベスト?地鎮祭に最適な日取りとNG

地鎮祭は土地の購入後、実際に工事に着手する前に行うのが一般的です。

日取りについては、大安、友引、先勝など「吉日の午前中」が縁起がよいといわれています。

ただし、大安であっても「三隣亡(さんりんぼう)」に行うことはおすすめしません。

「三隣亡」は暦の選日の一つで、昔から大凶日とされてきました。

その字面から「この日に建てられた家は火事を起こし、三軒隣まで亡ぼす」とされる不吉な日であり、「高いところへ登ると怪我をする」と記されている暦もあります。

そのため、現在でも建築業界では凶日とされ、建築に関わることは避けることが多いのです。

建築会社によっては三隣亡でも気にせず地鎮祭を行うところもあるようですが、地鎮祭の本来の由来を考えれば避けたほうがよいでしょう。

家を建てることは「これからその土地に根付き、その地域の中で生きていく」ことになります。

特に親世代や祖父母世代などには「三隣亡を避けるべき」と考える方が少なくないため、近隣に住む方々の安心や安全に配慮する上でも、やはり避けた方が無難です。

 

地鎮祭にはいろいろなスタイルがある

地鎮祭は神社が執り行う神式が一般的で、当日は施主(家を建てる方)と施工会社のほか、神主が参加します。

しかし、地域や信仰によって形式が異なる場合があります。

神式以外にも仏式やキリスト教式など、サンオーホームでは信仰に合わせた地鎮祭にも対応しています。

それぞれ地鎮祭の流れが全く異なるため、希望のスタイルがある場合には施工会社としっかりと打ち合わせをすることをおすすめします。

 

何を準備する?札幌の地鎮祭で必要なものとは

建築会社や地域によって違う場合もあるかもしれませんが、ここではサンオーホームで行う際の地鎮祭の準備についてご説明します。

施主の意思で地鎮祭を行うことが決まったら、日取りの調整や神社への依頼などはサンオーホームが行います。

事前に準備しておくものは、地鎮祭を執り行う神社によって若干異なります。

 

・玉串料(初穂料)

 相場は3~5万円。神主へのお礼として、のし袋で用意します。

・お酒(神社による)

・お水(神社による)

地鎮祭にかかる費用については、札幌の相場は3~5万円だといわれています。

本州など10万円ほどかかるとされる地域もありますが、サンオーホームではお客様に3万5千円とご案内しています。

また、札幌市内どの地域に建築する場合でも一つの神社が行うという建築会社もありますが、「家を建てる土地の神様にお祓いをお願いしたい」という想いから、サンオーホームではその地域の神社に依頼をしているため、神社によって施主側が準備するものも変わります。

そのほかに必要な資材や天候対策用のテントなどはサンオーホームが、お供え物は神社がご用意

いたしますのでご安心ください。

なお、地鎮祭の流れについては前もってご説明いたしますので、あとは当日現地に来ていただくだけで結構です。

 

これで安心!札幌で地鎮祭を行うための基礎知識

地鎮祭を初めて行う方が多いため、サンオーホームでも「当日はいったい何をすればいいの?」とお客様から訊かれることがほとんどです。

それではここで、地鎮祭の一般的な儀式の流れをご紹介します。

 

どんなことをする?気になる地鎮祭の儀式の流れ

当日は段取りを確認した後、式次第に沿って神主主導でお祓いや祈願などを行います(※は施主の出番)。

・修祓(しゅばつ)

 神主が参列者やお供え物を祓い清める

・降神(こうしん)

 神主が土地の神様をお迎えする

・献饌(けんせん)

 神様にお供え物を召し上がっていただく

・祝詞奏上(のりとそうじょう)

 神様に建築することを告げ、工事の安全を祈る言葉を読み上げる

・四方祓(しほうはらい)※

 土地の四隅を祓い清め、米・塩・切麻(きりぬさ)を撒く

 切麻散米(きりぬささんまい)ともいう

・地鎮(じちん)の儀※

 土地で初めて草を刈る「刈初(かりそめ)」、土を起こす「穿初(うがちぞめ)」(鍬入れの

 儀ともいう)※、土を均す「土均(つちならし)」を行う

 最後に家のお守りとなる鎮物(しずめもの)を埋納

・玉串奉奠(たまぐしほうてん)※

 参列者が榊に紙垂と木綿を付けた玉串を神前に供える

・撤饌(てっせん)

 神主がお供え物を下げる

・昇神(しょうしん)

 神様にお帰りいただく

・神酒拝戴(しんしゅはいたい)、直会(なおらい)※

 祭壇に上がっていたお神酒をいただく

なお、施主が関わる場面は次の通りです。

・四方祓:神主に続いて施主も四隅を回る

・穿初(鋤入れ):「エイ」という掛け声とともに円錐形の鋤で三度盛り砂を掘る

・玉串奉天:玉串を神前に供える。施主とその家族も一人ずつ行う

・神酒拝戴:お神酒をいただく

また、神社から授けられる「鎮め物」はサンオーホームが預かり、家のお守りとして後日基礎の真ん中に埋め込みます。

 

地鎮祭の所要時間はどれくらい?

地鎮祭そのものは30分程度ですが、その後に土地に対する建物の位置や基礎の高さを施主が確認する「遣り方(やりかた)立会い」を行うことが多いため、所要時間は全体で約1時間ほどになります。

 

地鎮祭にはどんな服装が適している?

特に決まりはありませんが、儀式中の帽子の着用は避けましょう。

悪天候や雪解けの時期などには、長靴や汚れてもいい靴を履いておくと安心です。

また、地鎮祭は外で行うため、しっかり防寒対策をすることをおすすめします。

 

地鎮祭に関するサンオーホームからのアドバイス

土地を購入して家を建てる方のうち、地鎮祭を行う方は約8割です。

必ずしも義務ではなく、地鎮祭を行うかは個人の自由になります。

中には、自分たちで簡易的に塩・水・酒・米を用意し、四隅に撒くだけという方や全く何もしないという方もいらっしゃいます。

しかし、多くの方にとって、地鎮祭は一生に一度のセレモニーです。

お子さんがいらっしゃる家庭では特に、家族のかけがえのない思い出にもなります。

更地だった土地にこれから家ができる楽しみや、お子さんの様子など、記念すべきマイホーム建築の第一歩としてずっと心に残ることでしょう。

 

まとめ

地鎮祭は家づくりにおける大きな節目であり、いよいよ建築が始まるという実感を得られる機会でもあります。

長く住む家だからこそ、サンオーホームは「住まいのアドバイザー」としてお客様が安心して暮らせるようお付き合いしていきたいと考えています。

もし、ご不明な点がある場合はどうぞお気軽にご相談いただければ幸いです。

 

このトピックスを書いた人

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サンオーホーム スタッフsanohhome admin

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